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東京都で田舎暮らしをするための移住データ詳細

東京都にも数は少ないのですが、田舎暮らしに向いた市町村があります。たとえば、檜原村や遠く南の洋上に浮かぶ小笠原村などです。これらの地域は移住先としてあまりポピュラーでないかもしれませんが、それだけに空き物件の取り合いになるということもなく狙い目だと言えます。ここではこれらの情報を現地で暮らす人たちの声を交えてご紹介します。

注目東京都小笠原村における田舎暮らしの情報

東京都小笠原村は世界自然遺産に登録されており、【東洋のガラパゴス】と呼ばれる程美しい自然が残された自然豊かな島です。山、海などのアクティビティも沢山ある為、アウトドアが好きな方・都会の生活から離れゆっくりと静かに過ごしたい方などに向いていると思います。小笠原への船便は週に1度。(繁忙期を除く)島のリズムに慣れるととても過ごしやすく、移住している方も【新島民(本土から移住してきた住民)】が多い場所です。小笠原には不動産屋がなく、空き家自体も少ない為、賃貸できる物件を個人で探す方法が一般的です。

西町(村中心部)付近

また、小笠原から出る船便(おがさわら丸)は一週間に1回。小笠原で働く人達は観光業の人が多い為、島民のお休みは土日、又はおがさわら丸出航後の【出航中】と呼ばれる期間の2-3日間になります。小笠原丸【入港中】には観光客の方で島は賑わっていますが、出航すると一気に人気がなくなり、静かな島の時間になります。

東京都小笠原村の移住データ

土地や空家の多さ
小笠原村には空き家は殆どありません。島で生活する人達も多くの人が都営住宅・社宅に住んでいます。古い空き家はあっても物件として売りに出ることはかなり稀な為、移住する人の多くは最初、会社の寮などで暮らしています。現在少しずつではありますが、シェアハウス・長期移住者向け物件なども増え始めています。
都市群へのアクセス

小笠原村は東京から南へ約1,000kmの位置にあり、東京・竹芝桟橋から船で24時間かかります。この距離・時間を小笠原の魅力と捉えるかが移住する際には大きな決め手となります。船便は週に1度(繁忙期を除く)の為、緊急時に直ぐ都市群へ行くことは出来ませんが、この場所にある事でとても綺麗な自然が守られているとも言えるでしょう。
仕事の豊富さと種類

小笠原村で主に募集が多いのは観光業(ホテル・ダイビング・飲食店)などです。福祉関係・漁業関係の仕事の求人もあります。小笠原での求人募集はネットで調べるか直接問い合わせをしてみるのが良いでしょう。(※小笠原の求人が掲載されているサイトはこちら。小笠原チャンネル
医療福祉サービス施設

小笠原診療所・有料老人ホーム・歯医者などが町の中心部にあります。設備は充実していますが、医療面では大きな病気を抱えた場合、本土にて診療を受ける事が一般的です。
補助金や行政のサポート

小笠原村にて事業を始める場合、村がその公益上必要がある場合において、補助金が交付される場合があります。小笠原で新しく移住してきた方々が事業を始めている場合が多い理由かもしれません。
日常生活に必要な施設

スーパーは父島に3軒。船の入港と共に食材が沢山並び、島の人で大行列になります。日用品も買える場所はありますが物価は高めです。ネットで買い物する人も多いので、慣れてしまえば普段の生活にそこまで不便はないと思います。ただ台風などで船便が欠航してしまった際は、食材が(野菜・魚肉類など)が全くと言って良いほどなくなってしまう為、事前に購入しておいたり、備えておく必要があります。
移住者受け入れの寛容度

小笠原村には古くから在住する旧島民、本土から移住してきた新島民と呼ばれる人達がいます。島の人の多くは移住してきた方達なので、新しい移住者にはとても優しいです。若い人からお年寄りまでいろんな人が支え合って暮らしているとても人が暖かい島だと思います。
自然の豊かさと環境の良さ

小笠原は本当に東京都・日本なのか…と息をのむほどの大自然の豊かさです。野生のイルカと泳ぐこともでき、固有種が沢山いる大自然の山へのハイキングも。夕方には海に沈むサンセットを眺め、満点の星空の下で生活をする。人が少ない場所の為、自分の過ごし方によってはビーチを独り占めできることも。本当に自然が好きな方、ゆっくりと過ごしたい方にはオススメの場所です。"何もないことの贅沢さ"を感じられるでしょう。

東京都小笠原村へ移住を考えている方へのアドバイス

小笠原暮らしでの良い点は、本当に人も暖かく、自然も豊かな小笠原での暮らしは自分にとって何が大切か教えてくれるような特別な場所だということでしょう。普段の生活の中で色んな層の人達とコミュニケーションを取りながら過ごすので孤独に感じることは少ないかもしれません。小笠原での人間関係は自分の過ごし方によって様々。島自体が本土から移住してきた人が多いので、新しく移住してきた人もとても受け入れられやすい場所です。ダイビング・釣り・ハイキングなどが趣味の人達も多いので、アウトドア好きの方は共通点のある人を見つけやすく、良い関係を築きやすい場所だと思います。
小笠原暮らしに向いている人は、「自然・アウトドアが好き」「人とのコミュニケーションを取るのが好き」「ゆっくりと生活をしたい人」「何もない環境でも自分の時間を有効に使える人」だということが言えます。反対に向いてない人は「人とのコミュニケーションを取ることが苦手」「何もない環境をつまらないと感じてしまう人」「刺激を常に求めている人」だということになります。
また、やはり小笠原は船便で24時間、週に1度しか船がこないという点をデメリットになる事があります。緊急で本土に帰省したい場合も次の船が出航するまで時間がかかってしまう事も(出航直後だと次の出航まで1週間待たなくてはいけないことも)。。。

小笠原村 前浜付近

北袋沢付近

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